ディベートとは?
ディベートにもいくつかの種類がありますが、ここでは学校教育や企業研修でよく行われている、アカデミック・ディベートについて説明します。
定義
ディベートとは、
  • ある一つの論題について、
  • 肯定側と否定側に分かれ、
  • 一定のルールにしたがって行われ、
  • 最後に審判によって勝敗が下される
知的格闘技です。
身に付くスキル
ディベートによって、主に以下のような能力が養われます。その他の能力も養うことができますが、そのためにディベートが一番効率の良い方法とは言えません。
したがって、以下の能力以外の能力を養うのが目的なら、別の方法をお考えになった方がよいかもしれません。

  • 論理的に物事を考える能力が養われる。
  • 積極的に傾聴する能力が養われる。
  • 自分の意見を効果的に人に伝える能力が養われる。
  • 対立する側に立って、物事を考える習慣がつく。
論題
論題は、議論の余地があり、話題性があり、論点が1つだけあるものでなくてはなりません。論題は次の3種類に分類できます。

事実論題
事実の有無を議論の対象とする論題です。

超能力は存在する。
邪馬台国は九州にあった。

価値論題
価値判断を議論の対象とする論題です。

ペットにするなら猫か犬か
朝食はご飯かパンか

政策論題
政策の有効性を議論の対象とする論題です。

日本は死刑制度を廃止すべし
日本はサマータイム制を導入すべし。

「論理的に物事を考える能力」を養うためには、政策論題を使用すべきです。
価値論題は取っつきやすいですが、「論理的に物事を考える能力」を養うには適しません。
詳しくは「適切な論題」をお読み下さい。